泥リア
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以前、この国の近代史を眺めてきた木造建築、「本郷館」のことを書いた。
延400坪を超える木造3階建ての本郷館は貴重な文化財であるが、訴訟の末、この4月に全ての人が退去してしまったそうだ。
友人のS氏も最後まで残り、311の地震にも耐えたことを体験してさらに保存の思いを強くしたが、無念にも退去せざるを得なかったとのこと。
もう、風前の灯となってしまったが、有志の方々による署名活動がされているのでぜひご協力をお願いします。
詳しくは、http://www.hongo-kan.com をご参照ください。
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東京大空襲が襲った日の翌日に、このような惨状が起こったのは印象的だ。
まるで空襲に遭ったような惨状。白黒の写真で見た焼け野原と同じものが、今もハイビジョンでTV画像に写っている。
まるで戦後の8月15日にタイムスリップしてしまったような非現実感、この払い難いやるせなさは日本人ならば誰でも抱いていることであろう。
これからの復興への美しく輝くグランドデザインを誰が描き、誰が国民を鼓舞して歩みを進めていくのであろうか。
まだ想像することも出来ない。
そんな課せられた課題の大きさを前にすれば、遠く被災地から離れた我々にとっては今起きている多少の不便は、本当に瑣末なことでは無いだろうか。
ここ数日コンビニから食料や電池が無くなり、ガソリンスタンドに車が1キロ以上も並んでいたり、ママチャリの後ろになぜかトイレットペーパーを満載したおばさんを見かけたりした。
どうぞ慌てないで、と言いたい。
まずは東京という被災地から遠く離れた我々が何をすべきかは、泰然自若とし、まさに地獄に直面している被災者のために祈り、彼らのために行動することではないか。
一日食べなくても、3時間電気が来なくても、死ぬことは無い。
もう一つ、原発災害から命を掛けて守ろうとしている人たちのために、祈りましょう。
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3月11日、この日はまた新たな災禍の日としてこれから記憶されるのだろうか。
今現地で繰り広げられている現実は、国難という言葉も軽い。地獄ではないか。
死者不明者が千数百人という数字は、今後おそらく一桁上がるのではないかと思う。
かねてから宮城県沖地震は30年以内に発生する確率は99%といわれていたのでいつ来てもおかしくなかったのだが、実際に来てしまった現実は簡単には受け止められないほどの災害になってしまった。
建築に携わるものとして思うこともあるが、それよりも日本人として何が出来るか、何かしたいという思いが巡る。
そんな思いを抱いている方々も多いのではないか。
あの泥の中を分け入り、ボランティアをされる方もいるだろう。それは頭が下がるし、事情が許せば僕もやりたい。
しかし実際に出来ることは、現場からは遠いこちら側からできることしかないのが歯がゆい。まずは寄付だけでも。
過去の災害においても、個人が善意で送ったバラバラの救援物資(モノ)が、仕分けと転送に手間がかかり、逆に現地の救援活動の障害になってしまうことが多い。
ここは現金を送ることが最善の救援物資になると思うので、志を託したい。
地震後から我々の総理大臣の顔がなかなか見られないのがおかしいと思っていたが、昨晩演説をするというので期待していたら、選挙演説のような言い回しで全く心に訴えてこなかった。また話した後もそそくさと会見会場から退散して行ったのを見て、『逃げている』ように見えたのは僕だけだろうか。
『皆さん一緒にがんばろう』と国民の心に訴えて欲しかった。少なくてもオバマ大統領だったら何度も繰り返しメディアで放映されるような演説をしただろう。
そんな大和魂を感じないリーダーしかいない我が国であるが、翻って被災地にいない我々もまたこれから覚悟をしないといけないことが出てくるのではないか。
事務所のある建物は地震後から未だにエレベーターが復旧していない。まぁ、そんなことは歩けばよいのでまだ良いが、明日からは計画的な停電措置が行われるとのことである。
電気が無いともちろん照明がつかない、水も出ない(ポンプが廻らない)、テレビも見られない、エアコンも付かない生活に直面する。
今からその場面をシミュレーションし、電池を充電し、水を貯め、ラジオを用意し、カイロの用意も必要かもしれない。
電気の無い生活をここで体験しておくのも、これからの時代を生活していくうえでの一つの示唆を与えてくれるのではと、僕は逆にひそかな期待もしているのである。
この日本の状況の中で、いかに自分の役割を認識して普通の生活をし、被災者のためになれるのかを実践したいと思う。
皆さんもがんばりましょう。
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先週から田園調布で木造戸建て住宅のリフォーム工事が始まった。
外装は屋根の葺き替えを含めた全般と、一部内装のリフォームを施すご要望である。
着工後にまず天井裏を明けてみて、屋根の状態の確認。野地板の状況を見ても漏水跡などはない様子である。であるが、天井裏には断熱がまったく無かった。築20数年ソコソコであるが、まだ世の中には断熱が施工されていない家々が多いことを痛感。
クライアントとお話し、予定した屋根の葺き替えを遮熱塗料に変更し、断熱もグラスウールを敷き込むこととした。
クライアントは元々共同住宅にお住まいであったが、新たに中古住宅の購入を計画され、リフォームした後に引越しするべく物件を探されていた。 この家ももちろん購入以前に前オーナーさんがいるときに内覧したが、生活している状態での見学であり、引渡しされてから始めて暖房が無い状態の家を体感され、家の寒さに気がついたという経緯である。
このように売買する際に内覧しても分からないことがあるのが中古住宅の難しいところ。
今回は冬の住み替えで寒さという問題が明るみに出たことで、屋根の劣化よりも断熱補強を行ったほうが良いとの判断が出来た。
中古住宅には『あけてびっくり』ということがありがちなことと、その情報をクライアントに隠さず報告するのでクライアントも頭を悩ませてしまうことがあるが、ご自分の家の状態を知るということは決して悪いことではないと思う。
その結果、本当に必要かどうかという工事の優先順位を決めることができ、より良いリフォームになっていく。
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いろいろなサイトで家庭のCO2排出量を算出することが出来るが、東京電力のTEPOREで計算してみた。
と思いついたのが数ヶ月前だったが、データを集めるのに時間がかかって意外とやっかいである。
大まかには、電力、ガス、水道などのライフラインにかかる消費量を入力していくのだが、データとしてまとめて取り寄せるのが、web上で出来るので便利だなと思いながら、やってみると意外と時間がかかる。東京電力や東京ガス、水道局に申し込んでサイトのパスワードがなぜか郵送で送られてきたり、気長に構えて待つ。
一応ひと通り集まり、まとめて入力すると昨年(2009年)12月から、2010年11月までのトータルを計算すると、1926kg排出していた。
ウチはRC造のマンション50㎡程度、夫婦と子供一人で冷暖房は12年前の電気ヒートポンプ、つまり普通のエアコンであり、暖房には電気カーペットを併用しているので、決して環境性能が高いものではない。また生活パターンとしては、昼は共働きなので留守にしており、エアコン設定温度も冬は22度くらいで、夏はほとんど扇風機のみだが、今年の夏はとうとう夜でもエアコンをつけて寝るような生活に慣れてしまった。(そのためにグラフでは昨年の実績(青のライン)より今年が上回っている。)……ということでそんなにエコ生活を送っているわけではない。
聞くところによると、戸建ての住宅で3~5t位の排出量らしいので、小規模なマンションならこの位で収まるのかもしれない。
我が家では照明はすべて蛍光灯とLEDに交換したし、それ以上の設備投資をする予定もないので、今後大きく削減していくことはできないと思う。まぁ普通のマンション住まいの一つの目安の数値でしょうか。
出来ればこれから竣工する次世代省エネ仕様の住宅にも是非データをつけてもらい、現在の家からどれくらい削減できているか検証したいと思っている。
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